建築家・森章郎が家族の想いを形にする邸宅は、ロケーションや家族構成から熟考した設計と高いデザイン性を兼ね揃える。「非日常的な居心地」が魅力的な平屋住宅だ。

生活感を感じさせないデザインと敷地の形状を活かしたV型の外観

穏やかな気候に恵まれて、閑かながらも利便性のある住宅地。余裕のある広さ設定の敷地面積と、敷地のV型形状をを有効活用し、おおらかに拡がりのある平家住宅が完成した。

小高い丘に建ち、通りからは生活感を感じさせない重厚感とシンプルさを兼ね揃えたファサードが印象的な外観だ。

南側の開放感を有効に利用しながら、非日常的居心地の良さを演出

建築家は「東側に雑木林、西側に住宅、南東側に工場があり、プライバシー確保に配慮する事が必要だった」と話す。そのため、北東と南西の接道部分は美しく外界を遮断し、「南側の開放感」を贅沢に展開することで、おおらかな拡がりと非日常的居心地の良さを演出した。

外との繋がりを感じられる軒下デッキスペース

内外を緩やかに広く繋ぐことに長ける平屋住宅の特徴を活かし、南側の軒下にはデッキスペースを設置している。掃出し窓をあえて選択せず、大開口窓の前に造付ソファをスペックインした。

窓の内側にも軒下のような環境を追加することで「ゴロンと寝転がって寛ぐ軒下時間」の風情が季節関係なく楽しむことが可能だ。

上質で心地よく暮らせるLDK

玄関を抜けると迎えるのは、平屋の中心に作られたLDK。木材の床に白のクロス、インテリアは黒でまとめられ、シンプルな中にも高級感と柔らかな心地が両立する空間だ。

ダイニングテーブルもキッチンと同じ素材のもので誂え、大型の家具を用意しなくても、上質で心地よく暮らせる家を実現させた。

平屋の暮らしにリズム感を持たせるV型の空間

平屋住宅の設計では、1フロアだからこそ「空間づくり」がとても重要かつ難しいとされる。しかし今回の平屋住宅では、V型の地形を上手くメリットと捉え、間取りや景観の変化や動きを美しく引き出している。角度が異なることで、リビング・キッチン・個室をほどよく繋げながら、各部屋で南側の眺望を新鮮に楽しむことができるのだ。建築家が設計を考えて建てるオリジナルの住宅は、家族構成やライフスタイルだけでなく、その土地や環境にも寄り添って作る。だからこそ実現できる「暮らしやすさ」が備わっているだろう。

構造:木造/規模:地上1階/敷地面積:246.10㎡/建築面積:102.85㎡/延床面積:90.10 ㎡

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