建築家・敷浪一哉が「景色の家」と話す今回の家は、海を望む高台・背景には富士山がそびえる美しい環境立地を最大限に活かす。家族と話し合いを重ね、暮らしの特徴をしっかりと取り入れた生活動線やデザインの数々に愛と魅力溢れるオリジナルデザインの一邸が完成した。

高台から海を望む、三角屋根が印象的な外観

三角のかわいい屋根と軒を利かせた個性的なフォルムが印象的な外観は、落ち着いたブラウンの壁面と木のデッキによって、落ち着きと温かみを感じる。

背景には富士山がそびえ、海が望める高台の敷地に合う「コテージのような落ち着き」と「アクティブな明るさ」を融合したようなファザードが心地良い。

まるで景色の中にいるように、それぞれの眺望をダイレクトに感じられる内観

傾斜のある土地をうまく活かし、自然に恵まれた環境を思いっきり家内へ取り込む。しかし、ただ解放的なだけにならないよう、プライベートも大切にできる「動線」にこだわる。

「平屋住宅」という解放的な空間メリットを活かしながら、入口をもっともパブリックに、奥に行くに従ってプライバシーが高まるような構成にすることで「家族と来客の距離感」のスムーズさも実現した。

木の温もりが心地良いリビングダイニングスペース

長方形の平屋住宅で中心に設置したのは、広々とした開放感と木材の温もりが魅力的なLDKだ。玄関から個室へ繋がる「間」にLDKを設置することで「リビングで家族と顔を合わせる」ことが違和感なく自動的に実現する。

できるだけ壁を設けず、アイランドキッチンを生活動線により近い部分に置くことで、家事をしながらでも家族の気配を感じる空間は、家族の絆を育むことにも繋がるだろう。

両壁には光と美しい海を眺めることができる窓をダイナミックに採用しながらも「高台」という立地のおかげで「外界からの視線」を感じにくいのも嬉しいポイントだ。

遊び盛りな子どもを育む家族に寄り添う間取り設計

この家で暮らす家族は、幼稚園・小学生世代の2人のお子さんを持つ4人家族。これからの生活過程を予測し「子育て」に寄り添った様々な間取り設計のポイントは、実際に家族と建築家が話し合いを重ね、理解し合って創り上げたからこその「実用性の高さ」であろう。

大きな土間玄関から、LDKに続く動線に設けたワークスペースは敢えて扉を設けず、家の出入りを必ず感じることができる。時代の変化とともに在宅での仕事や作業が増える昨今だからこそ、「おかえり」「ただいま」「いってらっしゃい」の挨拶が心地よく、無理なく続く暮らしを考えた設計だ。

遊び心あるカジュアルなフォルムと重厚感のある素材で作られたデザインが何とも美しい、屋根裏部屋へ続く階段。その「両サイド」に、広々WICが設置されている。家族のクローゼットをこの広大な一か所にまとめることで、子供のお着替えも、洗濯物の収納も1か所で済む。

三角屋根がかわいい屋根裏部屋は、子ども達の秘密基地

外観で印象的だった三角屋根。その内部は屋根裏となり、高台2階部分から美しく海が広がる景色を望むことができる。

2階フロアは階段によって「やんわり」と2つに区切られているので、子どもたちが大きくなるまでは「2人の共有秘密基地」として楽しみながら暮らすことができる。将来は壁を作って閉じた2部屋にすることも可能だ。

贅沢な景観と家族の絆、両方を繋げるライフスタイル

海と富士山両方を望むことができる高台の立地に完成した今回の家。しかし、やはり主役は「家族」である。家族が景観を楽しみながらも、外界の視線を感じることなく心地よく暮らし、住みやすい動線と機能性があること。空間づくりのプロである建築家によるデザイン性に優れた住まいだからこそ、住む人に寄り添った家が誕生したのである。

構造:木造/規模:地上1階/敷地面積:1536.17㎡/延床面積:115.92㎡

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