これからの暮らし、これからの社会、これからの環境に思いをめぐらせた時。これまでにない「BA=場」のある家「casa bago(カーサ・バーゴ)」が誕生した。LDKに隣接する「BA」は、家のウチでもなく、ソトでもなく、光や風が心地よくめぐるスペース。そんな「BA」のある家の魅力を探っていきたい。

広縁や坪庭のような「余白」を、現代のライフスタイルに提案

かつて日本の住宅には、縁側や広縁、庭に面した廊下、坪庭などの「余白」があった。そこは家族がゆったりと過ごすラウンジであり、ひとり静かに読書をする書斎であり、時には近隣の人々とお茶を飲むカフェでもあった。時代とともに見られなくなった家の「余白」。その素晴らしさを現代の住宅とライフスタイルに提案できたなら。このような思いからcasa bagoの設計はスタートした。

「BA=場」は人間らしい、豊かな暮らしが生まれる場所

LDKの左側が「BA」のスペース。オープンウォールに包まれており、家の内側でも外側でもない中間領域、美しい「余白」だ

casa bagoを設計したのは、スタジオキチの代表である一級建築士・吉野伸一氏。「今、条件・予算と見合う土地の上に必要な部屋数をまとめた、機能的で快適な家が主流です。ただ家は住むだけの『箱』ではありません。美しい『余白』を大切にし、そこから豊かな暮らしが生まれてほしいですね」。家族の中に心地よいコミュニケーションや思い出深い時間を生み出せる空間が、吉野氏の考える「家の原点」。それをかたちにすることで、LDK+「BA=場」という発想にたどりついた。

オープンウォールに包まれた「BA」は自然を連れてくる

casa bagoの「BA=場」は開口のあるオープンウォールに包まれている。「BA」の内部をほどよく光と風が行き来して、それがLDKにも伝わる。高気密・高断熱の重視から閉じてしまいがちになる家に、自然を感じながら暮らす喜びを復活させている。またガルバ鋼板のオープンウォールは強い紫外線や風をから家を守り、近隣の視線を遮るという役割も果たす。

リビングとつながる「BA」は約20㎡のゆったりした広さ

LDKに隣接する「BA=場」。手前が玄関アプローチ。家の基礎と一体化したコンクリートの打ちっぱなしで、奥にデッキスペースを設置。

casa bagoの「BA=場」は、約20㎡(約12畳)の面積を確保されている。LDK約30㎡(約18畳)に対してその約2/3の広さとなる。なかなかの広さを確保しているのは「BA」を庭でもテラスでもなく「LDKの一部」として設計しているためだ。つまりcasa bagoのLDKは「BA」を含めて全体50㎡(約30畳)と言える。そのため「BA」はさまざまなことに使え、自由度も高い。BBQやグランピングはもちろん、壁をプロジェクターがわりに映画鑑賞もOK。大人は室内、子どもは「BA」で遊ぶという住み分けもできる。「さて、今日は「BA」で何をしよう? 」家族の休日はいつもそんな会話からスタートしそうだ。

casa bagoは、起きている時間を満喫できる家

「BA」は2階までの吹き抜け。背の高いシンボルツリーも育てられる。

「BA」は吹き抜けなので、casa bagoの2Fにある子ども部屋や主寝室はおのずとコンパクトになる。この点について建築家の吉野氏は「人々が起きている時間、人生を楽しむ時間を大切に考えた時、このような設計になりました」と話す。季節を感じながら、家族と楽しみながら『BA』で過ごす時間。それは想像以上に素敵なものになるだろう。

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