デンマーク、コペンハーゲンに位置するバウスヴェア教会。このバウスヴェア教会、誰もが知っているオーストラリア、シドニーのオペラハウスを設計した建築家ヨーン・ウツソンにより手掛けられている、教会建築なのだ。

建築に詳しくない方でも、きっと興味を引くことであろうに違いない。

コペンハーゲン中心部から、北西に電車で20~30分ほど。外見は緑に囲まれスタイリッシュで、一見、工場か倉庫に見えるほどシンプルな建物だ。

洗練された透明感のある回廊。

中に入り回廊を歩きながら上を見上げると、天井は、三角天井のガラス張りとなっている。そこから差し込む自然光が程よく室内を照らしており、白木を使用しているため、より明るく、洗練された空間だ。

回廊の細い幅に比して、天井が高く、透明感があり、まるで映画のワンシーンで使われているようなスペース。

パイプには、いくつもの電球が繋ぎ合わされている。斬新なアイデアで、この照明によって、よりシックな雰囲気を感じることができるが、コンクリート、裸電球と、どこか素朴さをも連想させるデザインだ。

また、礼拝室を使用する時に使うであろうエントランスは、明るく、ルーバー状の木の建具に囲まれており、優しい雰囲気を作っている。照明は、ここでもパイプから繋ぎ合わされている電球が使われている。

柔らかく独特で、動きを感じる礼拝室。

そして、回廊から扉を開けて、礼拝室へと立ち入る。下から上へと力強く変化していく空間が、目新しい。天井は、雲がモチーフとなっているようだ。祭壇や礼拝の席、そして曲面の組み合わさった天井が上へ上へと、ハイサイドライトにまで達している。独特だが柔らかい雰囲気で、空間から動きを感じる。

ヨーン・ウツソン設計のパイプオルガンも設置され、壇祭のある大空間は、高さ16mの曲面天井で、大迫力である。

緑と紫でデザインされている通路がポップだ。そして、壇祭の向こう側は、独特な間仕切りで、教会とは思えぬデザイン。

家具や、小物も、これらの空間と調和しているものが設けられている。

壇祭の裏側の2階のスペース。こちらも白を基調とし、波打つ天井が、独特、かつお洒落な空間になっている。

その他の部屋も木で天井の曲面が作られており、窓からは太陽光が入り、自然の温もりを存分に感じることができる。

アアルトによる、Artekの家具を使用。

そして、バウスヴェア教会で使用されている家具は、フィンランドの家具会社である、Artek(アルテック)が使用されている。Artekは、20世紀最も影響力のある建築家、アアルトにより設立された会社だ。美しいデザインながら、素材を生かした家具たちは、この空間にとてもマッチしている。

冒頭でも述べている通り、あの有名なオペラハウスを建築したヨーン・ウツソンによるバウスヴェア教会。オペラハウスを手掛けているというだけで、ものすごく興味が湧くが、期待を遥かに超える教会建築であった。

太陽光が差し込みながら、木々の温もりを感じることができ、そして、独特なデザインと洗練されている空間の要素を掛け合わせている礼拝室。神聖のイメージ、白色を基調とし、建物のところどころに使われている波打つような形状の天井が、印象的だった。一般的なイメージである教会とは思えぬ空間だが、これもまた現代的で神秘的な造形であるバウスヴェア教会だった。

Bagsværd Church – バウスヴェア教会

開館日:月〜木曜日
休館日:金〜日曜日
URL : https://www.bagsvaerdkirke.dk
住所:Taxvej 16, 2880 Bagsværd, Denmark

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